カサンドラサポートとは

「カサンドラサポート」は、大人の発達障害の特性を持つ当事者を支える立場である周りの方々をサポートするためのWebサイトです。
カサンドラ症候群とは、正式な疾患名ではなく、発達障害の当事者を支える周囲の人(家族やパートナー)が精神的に疲弊し、心身に様々な不調をきたした症状をいいます。具体的な不調の症状は人によって異なりますが、不安障害、鬱、不眠、思考力の低下、頭痛、コントロールできない苛立ち、慢性的な絶望感や孤独感、突然泣いてしまうなどの情緒不安定、パニック障害、強い自責の念、自己肯定感の低下などがあります。
発達障害の人は相手の気持ちを想像したり、空気を読み取って適切な言動をとるのが苦手な特性があり、周囲のサポートが不可欠だと言われていますが、一方でサポートする周囲が抱える、自分の気持ちをわかってもらえないことに起因した様々な苦悩にはあまり焦点が当たっていません。発達障害当事者を支える周囲のサポート体制は確立していないということです。発達障害の人と向き合うのは、想像以上にエネルギーが必要です。自分の心を守りながら相手を支える技術をみにつけなければなりません。
カサンドラ症候群は正式な医学用語ではありませんが、症状に名前がついたということは、以前からそこに長年あった苦しみが世間に認知され、やっと世の中に認められてきたということでしょう。
このサイトでは、特に大人になってから発達障害に気付いた人を支える周囲の方、家族、パートナー、親、上司や部下、友人などの対策と情報共有のために開設いたしました。
発達障害は能力の欠如や優劣ではなく、「脳や神経の生まれつきの特性からくる個性」と考えられるようになってきています。
つまり、一生つきあっていかなければならないため、うまく付き合う方法を身につける必要があるということです。 まずは、周囲のサポートする立場の人が、自分の心を立て直し、心の健康の保ち方と正しいサポート方法を学び、身につけることが第一だと考えます。

このサイトは、ASD当事者の周囲のサポートする立場の人が、カサンドラ症候群を卒業し自分の心を立て直し、心の健康の保つ方法と正しいサポート方法をお伝えいたします。
二次障害の詳細や、カサンドラ症候群からどのように脱出すればいいか、心の持ちようから具体的な行動まで詳細に説明しています。カサンドラ症候群を卒業するまでのプロセスを詳しく紹介している、カサンドラ症候群の方々に特化したサイトであると自負しております。

また、アンケートでカサンドラ症候群の方々のデータを収集して研究を行なっております。ご協力をお願いいたします。
さらに、パートナーと問題点を明確にし、改善策を話会えるように、ASDとカサンドラ症候群の診断機能も設けております。今後の人生をよりよく生きていくために、各種機能をお役立てください。

※男性の方が発達障害の特性が発現する確率が最大約4倍ほど高いと言われており、妻がカサンドラ症候群、夫がASDという場合が多いため、イラストはわかりやすさを優先して、女性がカサンドラ症候群で男性がASDで統一しております。

このサイトがカサンドラ症候群の方の心を救い、プラットフォームになることを願っています。
ここに来れば、カサンドラの人が今日を生き抜く力をもらい、解決策のヒントを得られるようなサイトになれるよう尽力いたします。

カサンドラ症候群について広く認知していただきたいため、当サイトの文章やイラストの引用をされるのは歓迎いたしますが、出典元の明記のご協力をお願いいたします。

セルフ診断機能

当サイトでは、カサンドラ症候群の診断、アスペルガーの診断機能を設けております。セルフ診断機能は、株式会社prevision-consultingにご協力いただきました。
こちらで集計したデータは、今後の研究に役立てる所存です。個人情報は入力を必要最低限に留めており、情報は漏洩しないように配慮しておりますので、セルフ診断に安心して気軽に望まれてください。

発達障害セルフチェック1
アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)チェック

全50問。所要時間5~10分。
ここでのテストは医療機関で行われるテスト内容を元にしています。しっかりと集中してお答え頂き、今後の生き方の参考にされてください。 ※ただし、当サイトでのセルフチェックでは医療機関の診断を受けた事にはなりませんので、正式な診断を希望される方は、医療機関で改めて発達障害の診断テストを受けられてください。

発達障害セルフチェック2
PARS-TR

全35問。所要時間15~30分。
PARS-TRは、自閉スペクトラム症(ASD)の特性がいつ頃から始まり、どの程度現れているかを知るための心理検査の一つです。正式名称はParent-interview ASD Rating ScaleーText Revision/親面接式自閉スペクトラム症評定尺度といいます。
PARS-TRは、3歳以上の幼児から成人までを対象としており、対象児(者)の保護者(もしくは養育者)に心理士や看護師等が面接を行い、対象児(者)にどのような自閉スペクトラム症の特性がみられているか、その特性で困っているかを尋ねていきます。そして、保護者や養育者の話から得られた情報をもとに整理していき、対象児(者)の自閉スペクトラム症の可能性について判定していきます。
また、保護者(養育者)の方との面接を通じて対象児・者の特性や困っていることをまとめ、どのような支援を必要としているのか、どういう支援が適切なのかといった、具体的な支援方針について理解を深められることもできます。他にも、対象児・者の特性や困難度を幼児期から現在までの年齢に沿って尋ねていくので、特性の程度や変化を知ることができ、また変化の背景にどのようなイベントがあったのかなども、改めて知ることができます。これにより、具体的な支援の手がかりを見つけることにもつながります。 実施時間も30~60分と検査にしては時間が短いこと、病院や学校、その他福祉・療育施設といった多くの場所で使用できることが特徴です。
PARS-TRは通常、テストを行いながら診断のための情報収集を同時に行い、テストの判定結果も出します。ただし、PARS-TRの判定結果だけによって「自閉スペクトラム症」の診断がつくわけではなく、診断のためには医師による聞き取りやその他の情報なども必要となります。

※注意点
通常は、一度の検査で57問を30-60分程度かけて、なおかつ質問者に行ってもらうのですが、本テストは一人で質問に、はい/いいえ形式で答えてもうう形となります。そのため、通常であれば質問者と一緒に行い、過去・現在の症状や情報をメモしてもらうのですが、こちらでは質問に答えるだけの簡易版とさせて頂きます。本テストの目安時間は15-30分程度で、対象は中学生以上としております。

可能であればどちらかのご両親に回答してもらいたいですが、難しいようであればご自身で覚えている限りの内容で回答して下さい。

周りにASDっぽいような方がいらっしゃる場合、またその方が病院に行きたがらない様な場合には、当チェックを行ってもらい、その方にご自身のASDを意識してもらという使い方も出来ます。

カサンドラ(情動剥奪)症候群セルフチェック

こちらでは、ご自身がカサンドラ(情動剥奪)症候群に陥っているのかどうかのチェックが出来ます。カサンドラ症候群とは、多くは発達障害者の配偶者が陥る状態であり、正式な医学名ではありません。発達障害のパートナーだけでなく、それ以外のパートナーでも、コミュニケーションが取れない、パートナーからの愛情を感じられない、パートナーと上手くいかないなどの事から陥る、「心の絶不調の状態」です。 離婚するのか、別れるのか、一緒に頑張っていくのか、一人で頑張ってもらうのか、第三者に間に入ってもらい改善を目指すのか。 おそらくここに来た時点で、多少なりともご自身がパートナーと難しい関係になってしまっていると想像します。それでも、こういった簡単なことからはじめて、今後をどうするのか少しずつ決めるきっかけにしてもらえれば幸いです。皆様が少しでも苦しい状況を乗り越えられて幸せになることを心から願っております。

自分が”パートナー”をカサンドラ状態にしてしまっているのか
セルフチェック

カサンドラに陥る人のパートナーというのは、自分が相手をカサンドラに陥れているという認識を持っている人がかなり少ないので、そういう人向けにこちらも作りました。お相手に、”あなたは酷いんだよ”ということを意識させるという意味で、良かったら使ってみて下さい。 ただし一番重要な事は、現在のあなたの心の状況を知り、今後そのパートナーとどう向き合っていくかです。それ自体は、ご自身かパートナーと二人で決めていくことしか出来ません。 残念ながらカサンドラ症候群の状態というのは、あなた一人ではなり得なく、相手との関係性からそうなってしまいます。また大体のお相手の方は、あなたにそうしてしまっているという実感は無く、実感を持てたとしてもその状況を改善するのは非常に難しいのが現状です。なぜなら、わざとそうしているわけではなく、パートナーの普段の自然な態度によってあなたが苦しい状況になってしまうからです。 離婚するのか、別れるのか、一緒に頑張っていくのか、一人で頑張ってもらうのか、第三者に間に入ってもらい改善を目指すのか。 このセルフチェックが今後をよりよくしていくきっかけとなることを願っております。